HF Digital mode用トランシーバー
HF デジタルモードのトランシーバーは特別高機能、高性能のものは必要ありません。
単にSSBモード
- 周波数安定度:
- デジタル通信にとって周波数ドリフトは重要な問題です。もし真空管トランシーバーなどドリフトの大きなトランシーバーを使う場合は十分なウォームアップをして使うようにします。
- 送受切替時間:
- デジタルモードの中には、ミリ秒オーダーで送受切替が必要なモードがあります。送受切替はリレー式よりもダイオード(半導体)SWのもがベターです。
- Radioポート(オーディオ入出力&PTTポート):
- コンピュータ、その他外部機器と接続するためのオーディオ入出力ポートが必要です。およそ20年前のトランシーバーには、オーディオ入出力と送受切替制御のためのPTTポートが配置された、アクセサリー端子またはデータ端子がビルトインされています。
機器によって呼び名は色々ですが、外部機器への「オーディオ入出力」外部機器から「送受切替制御」できる端子が必要です。
もし、そのようなポートがない場合は、マイク端子、外部SP端子を使います。また、PTTポートがない場合はVOXモードで代用できます - 通信ポート:
- HFデジタルモード用の多くのソフトウェアにはコンピュータとトランシーバ間で双方向のデータ通信により(CATシステム)、周波数、モードのコントロール、Sメータの読み取りなど便利な機能が実装されています。
ソフトの機能をフルに使うためにはトランシーバー側に通信ポートが必要です。古いトランシーバはRS-232CポートやTTLレベル通信のポートが主流でしたが、最近ではUSBポートを備えた機器が増えています。TTLレベル通信のポートは機器によってCAT,CI-V、REMOTEなど呼名、仕様が異なります。
一方、パソコンも古いモデルはRS232Cを備えていましたが、最近のモデルはほとんどRS232Cポートを実装していません。その場合はUSB-シリアル変換器を使用すれば解決できます。 このポートはHFデジタルモードに必須ではありませんが、必要なソフトもあります。スムーズで快適な運用のためにも必須と考えた方がよい。 - デューティーサイクル:
- デューティーサイクルとは、簡単に言えば、送信時にトータルの時間に対する、実際に高周波を発射している時間の割合のことで、送信モードによって異なります。
デューティー比の高さは終段増幅素子に対する負荷に関係し、故障因子になります。デジタルモードでは一般的にデューティーが高くなりますので、送信出力を抑えるなどの工夫が必要です。
参考に、CWモードでずっとキーダウンしている場合はデューティー=100%になりますが、実際のCW交信の場合は40%~60%くらいになります。(キーイングスピードが早いと高くなります)
SSBモードでは約40%、RTTYモードは100%になります。FT8もRTTYと同じ100%と考えられます。 - IFフィルター(受信帯域幅):
- 多くのHFデジタルモードでは受信時に広いオーディオ帯域を使います。代表的なSSBのオーディオ帯域である2.8KHzより狭いIFフィルターを使用する必要はありません。
例外として、狭帯域フィルターを使用するほうが良い場合は、RTTYコンテスト、近隣の強力な局の影響を受ける場合、微弱な信号を受信する場合などでは、その状況に合わせて300Hz~500Hzのフィルターを使います。
パソコン
- モデル
- HFデジタルモード用のパソコンとしては、高機能、高性能なパソコンは必要ではありません。数年前のモデルでも十分で、NotePCでもNetbookでもOKですが、一部のNetbookでは、オーディオポートがないものがありますので要注意です。
- OS
- デジタルモード用ソフトはWindowsXPの時代に書かれたものが多くありますが、Windows7でもWindows10でも動作します。
共通問題ではありませんが、一部のソフトにおいてWin10 64bitでトラブルが報告されています。
- スペック
- CPUクロック:1.5GHz以上
メモリー:4GB以上
のものであればOKのようですが、FT8モードなどにおいて、多くの局がQRVしている場合一定時間内に信号をデコードする必要があり低スペックのものですとデコード率が悪くなる恐れがあります
- サウンドボード
- HFデジタルモードにおいてサウンドボードはRF信号のモジュレータ/デモジュレータとして働く必要不可決なものです。
ほとんどのPCに内蔵されていますが、一部ノートPCなどは、入力(マイク)端子がないものがあります。また入出力のレベルにも注意が必要です。
のものであればOKのようですが、FT8モードなどにおいて、多くの局がQRVしている場合一定時間内に信号をデコードする必要があり低スペックのものですとデコード率が悪くなる恐れがあります
共通問題ではありませんが、一部のソフトにおいてWin10 64bitでトラブルが報告されています。
メモリー:4GB以上
のものであればOKのようですが、FT8モードなどにおいて、多くの局がQRVしている場合一定時間内に信号をデコードする必要があり低スペックのものですとデコード率が悪くなる恐れがあります
ほとんどのPCに内蔵されていますが、一部ノートPCなどは、入力(マイク)端子がないものがあります。また入出力のレベルにも注意が必要です。
のものであればOKのようですが、FT8モードなどにおいて、多くの局がQRVしている場合一定時間内に信号をデコードする必要があり低スペックのものですとデコード率が悪くなる恐れがあります