愛用のトランシーバ
日本のバブル期に設計製造されたものであるが今でも元気に現役で働いている。
1.世界初のDSP搭載機
DSPでの処理はSSB,CW,FSK、AMの変調処理
①キャリアーサプレッション50dB以上、サイドバンドサプレッション60dB
②SSBはPSN方式を採用し高音質な変調波を得、HPF,LPFポイントの設定が 可能
③CWはキャリアー断続方式ではなく、キャリアー生成方式(無キークリック)
2.2波同時受信機能
メイン受信周波数の±500Khzを同一モードでモニター可
AF-VR、NB,AGCはメイントと独立
3.高受信性能
①15分割されたRFーBPFで感度、相互変調特性を改善
②AIP(Advanced Intersept Point)システムによる相互変調特性改善
4.充実の混信除去機能
①メモリー付IFフィルター(2組)で自由に選択 12KはFMのみ
・8.83MHz・・・12K 6K 2.7K (1.8k) (500) (270)
・455Khz ・・・12K 6K 2.7K (2.4K) 500 250
②スロープチューン・・・SSB
③IF-VBT(Variable Band-Pass-Tune)・・・CW,FSK,AM
④AF-VBT
⑤AF TUNE・・・CWのピッチコントロールと連動し信号をピークする
⑥IFノッチ・フィルター
ファイナルはMRF429のプッシュプルでCW、FSKでも余裕があり、200W出力 まで可能。
ただし、フルデューティー運用にはやや心配があるので、安全を みて170~180Wにとどめるのが良い。
100W時の3rdのIMDは-42dB(メーカー資料)とある。
実際、インターフェアーは前モデルに比べ減った気がする。
スピーチプロセッサがIN/OUTで独立調整できるので送信音質と了解度Upの両立を図りやすい。
TS-950SDはACC1端子(DIN6P端子)とパソコンのシリアルポート
(RS-232C)を接続して周波数、モードなどをコントロールすることができますが、直接は通信できないのでインターフェースが必要です。
接続ケーブル
TS-950SDとPCのシリアルポートでは電気的仕様に違いがある。
パソコンのシリアルポート:RS232C
TS-950SD:TTLレベル
従ってオプションのインターフェース(IF-232C)を使ってレベル変換します。
接続ケーブルが短い場合であれば、PCもTXDラインのみ波形整形した簡略なものでも十分実用可能(左図参照)
↑ 簡易的な方法 ↑正しくレベル変換
通信方式とパラメータ
TS-950SDは調歩同期通信(非同期)を採用しており1バイトのデータをビット単位で送受信します。二つの機器では同じパラメータで通信を行う必要があります。
TS-950SDと通信するためのパラメーターは
・通信速度=4800bps
・データビット数=8bit
・パリティー仕様=無
・ストップビット数=2bit
・フロー制御=無
命令
2英文字(37個の命令)+パラメータ+ターミネータ(;)で構成される。
パラメータは命令を補うもので各命令ごと桁数も決められておりこれに従う必要がある
詳しくは コマンド一覧表を参照
実際にコントロールする
Visual Basic 5でプログラムするには、
①まず通信用コントロールをFormに配置する。
初期状態ではツールボックスこのコントロールはない為追加する。
メニューの「プロジェクト」⇒「コンポーネン」を選択
コントロールタグを選択し「Microsoft Comm Control 6.0」にチェックを入れてOKをクリックする。
ツールボックスに電話機のアイコンが現れる。これが通信用コントロールMSCommである。
このコントロールをFormに配置する。
オブジェクト名はデフォルトでは「MSComm1」となる。
②通信パラメータを設定する。
プロパティウィンドウから直接設定するか、プログラム上からフォームロード時に設定する。
Private Sub Form_Load()
MSComm1.ComPort=1 '実際に使用するポート番号
MSComm1.Settings="4800,n,8,2"
MSComm1.InputLen=0 'バッファ全体を読み取る
End Sub
③ポートをオープンする。
MSComm1.PortOpen=True
④命令を送信する。
MSComm1.OutPut="IF;"
⑤データを受信する。
Dim RecieveData As String
RecieveData=MSComm1.Input