我楽多三昧の備忘録

気象観測衛星 NOAA衛星を簡単に受信してみる

以前からNOAAを受信してみたいと思っていました。CQ出版社からプリント板付の「気象衛星NOAAレシーバーの製作」という本が販売されていたのでとりあえず購入した。(3600円)
実装部品は別に調達する必要があるが、少々面倒なのと、特に水晶発振子はピンポイントの周波数が必要なため特注になるため、部品キット提供の記述に従い購入ました。
しかし、これらの部品たちはなぜか何年も、袋に入ったままになっています。

noaaBook noaaParts

そこで、キット製作は後回しにし、とりあえず今ある機器、設備を利用して簡単に受信を試みる異にしました。

利用する既存設備

1.アンテナは144/430/1200MHz用のGPアンテナ
ダイアモンド製 X5000が上がっているのでこれを利用した。
利得:4.5dB(144MHz) / 8.3dB(430MHz) / 11.7dB(1200MHz)
耐入力:100W  SWR:1.5以下
インピーダンス:50Ω
全長:1.8m  ラジアル長:19cm  重量:0.9kg
144MHz帯では6/8λ C-Loadタイプで動作するGPアンテナです。
実際のビームパターンを測定したわけではないが、衛星の高度が30~60°くらいの場合はそこそこ使える。
ただ衛星が真上付近に来たときは信号強度が落ち、S/N劣化になり映像にノイズが入る。
垂直偏波用のためもあり信号強度が小刻みに変化し不安定になる。S3くらい振っていると問題はない。
gp_ant
2.受信機はIC-910 
受信拡張をしているのでそのまま137MHzを受信可能。
しかしIF通過帯域はたぶん15KHz位しかないので高い品質は望めないことを承知で使うことにした。
(ドプラー効果などを考慮して、帯域は30~50KHz位が望ましい。らしい)
帯域を広くすると、どれくらい効果があるのか試してみたいが、この機械では無理。
感度は、144MHzGPを使っても問題ない。Sメータもそこそこ振れる。
声出力はDATA端子から引き出し、PCのマイクINへ入れる。
ic910
3.パソコンは部屋の隅で出番を待っているThinkPad R60eに再登場願うことにした。
Specは
CPU:Intel Core2(T5500) 1.66GHz
Memory :1.5GB
OS:Windows7 Ultimate(32Bit)
Display:XGA
IC-910からの受信(音声)出力だが、ほとんどのノートPCにはLine In端子がない。この機種もMIC InのみであるためやむなくMIC Inに入れた。
特に減衰抵抗は入れずにそのまま直接入れたが、やはり予想どおり入力オーバーになります。
PC側のサウンド(マイク)入力を極限まで絞ってなんとか、適正レベルにおさまった。
(減衰抵抗を入れるのが良い)
r60e audio_in
4.APT復調ソフト
信号処理ソフトはKG APTを使う。このソフトは、インストールも初期設定も非常に簡単で、すばらしい。
kgapt

KG APTのインストール

入手先はこちらから
ダウンロードしたkgapt.zipを適当なフォルダーへ解凍して終了。

KG APTの初期設定
最低限の設定は次の2つ

1.軌道設定
メニューから「軌道設定」を選択
軌道設定
・衛星選択
受信する衛星にチェックをいれる。
・受信位置座標
受信地点の緯度、経度を入力する。県庁所在地の場合はプリセットされている市名を選択できる。
・軌道要素(2行軌道要素形式)
取得インターネットアドレスに軌道要素入手先のアドレスが表示されているので、「更新」ボタンを押す。
自動軌道要素更新にチェックを入れる。設定された日数間隔で自動更新される。
2.入力設定
メニューから「入力設定」を選択
入力設定
・自分のPCに合わせ、入力ディバイスを選択し、チェックを入れる。
・信号種類
通常のFM受信機の音声出力をPCの音声入力に入れる場合は「音声(検波)」にチェックを入れる。
・信号利得
b受信しながら、バーグラフのレベルが適切になるようスライドバーでレベル調整をする。
適切なレベルにならない場合は「Windowsのサウンド設定」ボタンを押して、PC側の入力設定をする。

衛星軌道予測ソフト

Kg APTそれ自体でNOAAの軌道予測、表示ができるがさらに多機能な予測をする場合には専用の軌道予測ソフトを使う。

衛星軌道予測ソフトはCalsat32がお勧め。
ダウンロードはこちら(Calsat32
calsat32

受信画像サンプル

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