我楽多三昧の備忘録


沖新田88霊場


「沖新田八十八箇所案内図」を頼りに巡礼しました。

岡山市立操南公民館で「沖新田八十八箇所案内図」という資料(A3地図1枚)を頂き、それを頼りに、巡礼することにしました。
6Km X 5Km位のエリアですので歩いて回れない事はありませんが、時間的なこともあり、今回は自転車で回りました。

沖新田は江戸時代に岡山藩によって干拓された新田で、西に旭川、東に吉井川、そして南は瀬戸内海に囲まれた、東西約6Km、南北約5Kmくらいの長方形の干拓地です。
干拓のために築かれた堤防は全長約12Kmになります。


現在の沖新田(GoogleEarth)


沖新田東西の図(岡山市立中央図書館蔵)

1818年オランダの測量技術により制作されました。
   注)地図上の新田名(青色文字)は書き加えています。


沖新田八十八箇所案内図(この地図を頼りに巡礼しました)

oki88map

その沖新田の中に、四国88ヶ所に完全に対応した形で1番から88番札所までが祀られています。
四国霊場の1番札所「霊山寺」にはご本尊釈迦如来が祭られていますが、こちらの1番札所にも釈迦如来が祭られています。

札所の場所を示す情報は一枚の案内図のみで最初戸惑いましたが、まわるにつれて、札所は水路、用水沿いに多く祀られていることに気づき、用水沿いを中心に探し見つけていきました。
ただ番外の札所も多数祀られており、迷いの原因になりました。また札所番号を示すものない所、あっても風化していて判別できないものが多く、現場の地形、様子と地図を見比べながら確認する必要がありました。
こうして、すべての札所を巡礼した後で「沖新田開墾三百年記史」と言う書物に案内地図が記載されていることを知りました。ここには白黒で小さいですが各札所の写真が掲載されています。



Top