この方結は注文時にユーザー要望で特性を調整し出荷するタイプのCM型方結のようで、カタログにも詳しい特性は表示されていません。
中古で入手したため特性はほぼ不明なため、簡単に測定してみました。
スペアナはTG付き1.5GHz、50Ω終端抵抗はnanoVNA付属のSMA直付けタイプを使用しました。
順方向(結合度)
TG出力を入力端子へ、出力端子は50Ωで終端、カップリング出力をスペアナへ
逆方向(アイソレーション)
入力と出力(終端抵抗)の接続をを入れ替えて、カップリング出力をスペアナへ
ダミーをヒロセのSMA用に変えて
順方向(結合度)
逆方向(アイソレーション)
0-1.5GHz
順方向出力でTGをノーマライズしています
マーカーテーブル付き
20dB(SWR=1.22)とれるのは67MHzから、30dB(SWR=1.05)のポイントは305MHzです。
・435MHzでは31dB(SWR=1.05)、
・1295MHzでは27dB(SWR=1.09)で何とか使えそうです。
ついでにHF帯を詳しく見てみます。
順方向方向性
逆方向方向性
リターンロス・・・順方向特性でTGをノーマライズしています。
マーカーテーブル付き
28MHzでも、14dBしか取れなく、やはりこの方向性結合器でHF帯のリターンロス測定は、厳しいですね。
・周波数範囲:3.7~4.2GHz
・結合度:3(+0.3/ー0)dB
・方向性:20dB
・VSWR:1.2以下
・耐電力:50W
・接栓:SMA
順方向方向性
逆方向方向性
リターンロス・・・順方向特性でTGをノーマライズしています。
3D無線クラブHPに掲載されている仕様を参考に製作しました。
https://www.ddd-daishin.co.jp/ddd/84-vu-swr-br/index.htm
VU帯対応と記載されている
コネクターはBNCを使用
REF用終端抵抗は100Ω金属皮膜Rを並列に
ソーティングバラン用トロイダルコアはFT-82#61
コイルは0.5mmUEWを各2ターン(1次:キャンセル、2次:同相)
グランド強化で各BNCのGND端子は0.5mm銅板で接続
リターンロスを計ってみる
200MHz付近に変な盛り上がりが出ているが、HF,50MHz、144MHzは使えます。
430MHzは20dBでギリギリ。
HFアンテナのリターンロスを計ってみる
・Cushclaft R7
谷は左から7MHz、10、14、18、21。24、28MHz
・クリエイト 730V-1
谷は左から7MHz、14、21、28MHz