非常にコンパクトなサイズです。
モービル搭載用として開発されたと思いますが、固定局用として使います。
200Wまでは、技適機種であれば、簡単に免許を得ることができますが、ほとんどの200W機は各メーカーのフラッグシップ機で予算的には簡単ではありません。
このTS-480HXはコンパクト機として200Wモデルがラインアップされている唯一(?)のモデルです。
技術基準適合機種として電子申請で、総務省総合通信局に直接、変更申請(送信装置追加)をしました。
3週間くらいで審査終了の連絡がありました。
コントロールパネルと本体は分離タイプでデスク周りをすっきり収めることができます。
本体との接続は、なぜか電話線(RJ-45モジュラーケーブル)です。(LANケーブルではない)
デスクトップとして使うには付属ケーブルは長すぎるので、手持ちのケーブルと交換しました。
電鍵用入力端子は本体側についているのはOKとしても、マイク端子も本体側についています。
普通マイクはオペレータの口元で使うものですから、コントロール側に付けてほしいですね。
(付属のセパレートケーブルでフルに離して設置する場合はマイク延長ケーブルが必要です。)
何か開発上の制約があったのでしょうか。私が使い方を間違えているののかもしれません。
ヘッドホン端子はちゃんとコントローラー側についています。
スピーカーもコントローラに内蔵されています。
操作性も「機能キー」と「マルチツマミ」の組み合わせで案外簡単に調整できます。
ボタンが小さく大きな指の人にとっては使いづらいかもしれませんが、全体をこれだけコンパクトにまとめる事とのバーターですね。
電源は13.8Vで40A以上のものでOKです。
TS-480HXのDC-INはファイナルの2系統独立回路に合わせて2系統あります。
20A用電源X2台でもOKのようですが、今回はTDKのLambdaシリーズのRWS600-12を購入しました。
12V600W仕様(50A)というものです。12V仕様ですが出力電圧は調整可能です。
一応、13.5Vに設定しました。
このスイッチング電源は50A出力としてはコンパクトなサイズで良いのですが、ファンの音が大きく気になります。
相当な回転数で回っているようです。
おそらく、12V用ファンを12Vで回しているのではないかと思います。
後で、駆動電圧9Vくらいにを落としてみようと思います。
ファイナルは2SC2782のパラ-プッシュです。
東芝の資料によると、2SC2782は最大コレクタ損失220WのVHF帯電力増幅トランジスタのようです。
HF帯で200Wの出力を得るには十分な素子です。(4個でPc=880w)
TS-480HXにはオートアンテナチューナーが搭載されていません。
ファイナルユニットが2つ搭載されれているため、チューナーは場所的に搭載出来なくなっています。
残念ですがやむを得ません。
受信性能:フラッグシップモデル並みの性能は求めるこは出来ません。
普通の交信を楽しむには十分な性能ではないかと思います。
コンテストなどで近接強信号がある場合、若干、抑圧される感じがあります。
ATT,フィルター帯域調整などで多少回避できます。
コスト含めたトータル的にはよくできたモデルだと思います。