我楽多三昧の備忘録

End feed type Multi band antena

End feed type Multi band antena

現在、AH4と組み合わせてエンドフィードアンテナを使っていますが、トランシーバーが八重洲製のため、切り替えの都度、チューニングが必要で、若干面倒です。AH4を1対9の不平衡:不平衡トランスに変えれば切り換えなくマルチバンドの運用ができるということを知り、早速試してみました。目標は、10MHz、18MHz、24MHzの3バンドで運用できること。
耐電力は500W(CW)

構成図
構成図

    【注意】
  1. アンテナ長は任意の長さでOKですが、運用周波数の1/2λ、1/4λに当たる長さは避けなければなりません。
  2. アース又はカウンターポイズは必須です。

製作

材料は、

  • トロイダルコア FT-144 43
  • φ1.6mmホルマリン線  約1.5mm
  • MR接栓 x2個、陸軍端子
  • 布テープ(線材保護と巻線固定目的でコアに巻く・・・ないのでレーステープで代用)<
    材料
  • コアに布テープを巻き、円周を8等分しマーキングする
    ⇒漏れ磁束を少なくするため、コア全周に均一に巻くことが重要
  • 50cmにカットしたホルマリン線をマーキングの真上に巻く・・・A線
  • A線の両隣に5mm程度の間隔をとり、B,C線を巻く
    ⇒一定間隔で巻くのが重要・・・SWRに効く
  • A線の始端・・・ANT側端子に接続
  • A線の終端とB線の始端を接続
  • B線の終端とC線の始端を接続・・・入力側コネクターの芯線へ接続
  • C線の終端・・・GNDへ接続

以上で終わり、後は適当なケースに入れる
巻き方

完成・・・中なか、うまく巻けません!
巻き完成
100均の台所用タッパーに入れました。
ケーシング

SWR測定

完成したので、マッチングトランスのSWRを測定する。
負荷は450Ωがいいのですが、手持ちに適当なRがなく、220Ωの金属皮膜を2個直列で測定

線材の巻き方が悪いためか、広域では反射が大きい(21MHz位までは行けそう)

実際にアンテナ線を繋いで測定しました。
アンテナ長は約37m、2階のベランダにマッチングボックスを置き、10mのポールに引き上げ、屋根馬ポール(15m高)を経由して5m高まで引き下ろしています。
グランドは、2m高のカウンターポイズ1本(約20m)
アンテナの構成は下図参照
配置図

結果

  • 1.9MHz = ×・・・想定内
            FT-2000D・・・内臓チューナーではダメで、FC-901ではOK
            FT-991A ・・・内臓チューナーでOK
  • 3.5MHhz = ×・・・想定内
  • 7MHz = ○
  • 10MHz = ○
  • 14MHz = ○
  • 18MHz = △・・・残念(内蔵チューナー必要?)
  • 21MHz = ○
  • 24MHz = ○
  • 28MHZ = ○

SWR1.5以下・・・○ / SWR3以上・・・×で評価して以上のような結果にになりました。
18MHzが2.5位になりちょっと残念です。アンテナ長を調整してもう少し下げる必要があります。
swr
SWRのグラフ(範囲:1MHzから30MHz)

運用

18MHz,10MHzでFT8を中心に運用してみました。
アフリカ除く5大陸、そんなにストレスなくQSOできました。性能としてはフルサイズDPに軍配ですが、簡単にマルチバンドにQRVできるのは魅力です。

1:9UnUn その2

φ1.6mmのUEW線はトロイダルに巻きにくいので、φ1.0mmUEW線で巻いてみました。
トロイダルは同じFT-240-43を使用。
確かに巻きやすいが、結果は余り変わりませんでした。

FT240-43
unun

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