インドネシア・ジャワ島のヒンズー遺跡
プランバナン寺院 (Prambanan Temple)
インドネシア・ジャワ島中部のプランバナンには、仏教とヒンドゥー教の様式が融合した寺院群が点在。
プランバナン寺院群はヒンドゥー教の遺跡としてはインドネシア最大級で、仏教遺跡のボロブドゥール寺院遺跡群と共にジャワの建築の最高傑作の一つとされています。
中心寺院のプランバナン寺院(ロロ・ジョングラン寺院とも呼ばれる)は9世紀、マタラム王国時代に建立されたに建てられ、中央にそびえる高さ47メートルの尖塔を持つ
「シバ聖堂」と、その左右にブラフマー神とヴィシュヌ神を祭った、高さ23メートルの堂が特徴的です。
シヴァ神には牡牛・ナンディ像、ブラフマ神には白馬・ハンサ、ヴィシュヌ神には神鳥・ガルーダと、それぞれの乗り物を祭る堂が対峙しています。
牡牛・ナンディ像
寺院や欄干部分には隙間なく彫刻が施されており、数多くの彫刻が今でも鮮明に残されています。
特にシバ聖堂外側の回廊には、ラーマ王と彼の妻シーターの物語を伝える古代インド叙情詩「ラーマーヤナ」を描写した62のレリーフがあります。
シヴァの息子で象の顔をした神ガネーシャ像。障害を取り去るといわれています。