我楽多三昧の備忘録

JMHの受信 気象無線模写通報(FAX)

JMH

JMHとは
JMHとは気象庁が日本近海の船舶向けに短波帯で送信している気象情報の無線FAXです。
該当周波数を受信できる受信機(SSB=USBモードが受信できるもの)とPC(サウンドボードを利用),それに復調ソフトがあれば受信可能です。
スケジュールにしたがって毎日放送されており、季節と時間により、受信周波数をうまく選択すれば、全日にわたり必要な情報を受信できます。
放送スケジュールは気象庁より公開されています。

JMH(気象無線模写通報)スケジュール・・・気象庁

 

実際の送信は、鹿児島県無線漁業協同組合に委託され南九州市から送信されています。 送信出力は5KWとSSBとしては大きいので電波は非常に強力で安定して受信できます。JMH2(7MHz帯)をよく受信すますが、アンテナは7MHz用短縮ダイポールで信号強度はいつもS9を超えています。


送信周波数、電波の形式などのスペック

気象FAXの電波法上の規格
呼出符号 電波の形式 変調の方式 周波数偏移 周波数 空中線電力
JMH F3C 副搬送波周波数変調

±400Hz

白=2300Hz

黒=1500Hz

3622.5KHz 5KW
JMH2 7795KHz
JMH4 13597KHz


*電波の形式=F3Cとは、FM変調 (±400Hz)された副搬送波で主搬送波を変調(SSBでもFMでもよい:JMHはSSB)する変調方式で旧方式の表現ではF4と呼ばれていたものです。

送画装置の規格
放送図の最大の大きさ 456X559mm
円筒の直径 152.0mm
円筒の長さ 584mm
協働係数 576
円筒の回転数 60RPM または 120RPM

*1分間当りの走査線数は60本または120本となる。A4サイズの原稿を送信するのに120rpmで約12分程度かかります。

JMHのほかに近隣国からも気象FAXが送信されておりで次のものは日本でも受信可能です

BMF(台湾気象FAX):回転速度120rpm,同期信号長10msec
・4.6141MHz USB
・5.2481MHz USB
・8.1381MHz USB
・13.8981MHz USB
・18.5581MHz USB
BFA(北京気象FAX):回転速度120rpm,同期信号長10msec
・10.1169MHz USB
HLL(韓国気象FAX):回転速度120rpm,同期信号長20msec
・5.8556MHz USB
・ 7.4316MHz USB
・ 9.1631MHz USB
・ 13.5681MHz USB
KVM(アメリカ気象FAX ハワイ):回転速度120rpm,同期信号長8msec
・ 9.9806MHz USB
・ 11.0881MHz USB
・16.1331MHz USB
JJC(共同通信無線Fax):回転速度120rpm,同期信号長20msec 又は回転速度 60rpm,同期信号長45msec:新聞Fax
・4.3141MHz USB
・ 8.4656MHz USB
・ 12.7436MHz USB
・ 16.9491MHz USB
・ 17.0677MHz USB
・ 22.5401MHz USB

受信機

IC-756ProⅡ

PC

Toshiba Equium 5220
Intel Core(TM)2 Duo CPU E8400 3.00GHz
Memory 4GB
OS Windows7 Ultimate 64Bit


復調ソフト

KG-FAX

KG氏作成のデコードソフト:KG-FAXを使用しました。 http://www2.plala.or.jp/hikokibiyori/soft/kgfax/
このソフトの特徴は自動同期です。特別な設定、調整を必要とせず、ダウンロードしたZIPファイルを、
適当なホルダーに解凍し、実行ファイルをダブルクリックすれば、デフォルトのままで、使用できます。
ただし、受信機からPCへ入力する音声信号のレベルはオーバー入力にならないようきちっと調整することが必要です。
ボタンを2,3操作することで、ほぼ自動受信ができ、ファイルも自動保存されますので、無人運転が可能です。
という具合でWin-FAXに比べると操作が非常に簡単で、画像品質も綺麗に受信できます。


接続

   接続

IC-756ProⅡのData端子(AudioOut)をパソコンの音声入力端子(Line InまたはMICIn)に接続する。

過入力になると、復調の品質が低下するため、必要に応じケーブル途中にレベル調整用のVR(10KΩ程度)を挿入します。


受信してみる

KG-FAXを使用してJMH2を受信、デコードします。

・IC-756ProⅡを7795KHz(2Kz位低め)、USBモードに設定

・KG-FAXを立ち上げ、右の操作パネルの「自動制御」、「同期」ボタンををONにします。

・下方のパラメータはデフォルトのままでよい。(回転速度=120rpm、同期信号長=20ms)

・「自動保存」を押すとファイルダイアログが現れるので、ファイルの保存場所を指定します。

・「掃引」ボタンを押すとデコードを開始します。
最下方の「同期信号検出」のマーカーが「緑」に点灯するように受信周波数を調整します。

・送信が終了すると、自動的にファイルを保存して終了します。
次の送信が始まるとまた、デコードを開始します。

デコードの様子を確認


受信画像


画像の種類 受信画像サンプル
テストチャート

2015032322 JMH

testchart

MTSAT
気象衛星写真

2015-3-18

mtsat

MTSAT
気象衛星写真

2014-10-5

mtsat20141005

MTSAT
気象衛星写真

2015-03-24

mtsat20150324
ASAS
地上解析
asas12
AUAS50
高度気温解析
auas50
AUAS85
高度気温解析、湿数
auas85
AWJP
沿岸波浪解析
AWJP
AWPN
外洋波浪解析
awpn20150324
COPQ1
北太平洋海面水温
copq1


FWPN
外洋波浪予想

fwpn
FSAS12
海上悪天候12j期間予想
fサs12
FSAS24
海上悪天候24時間予想
fsas24
FSAS04-07
海上悪天候4時間予想
海上悪天候7時間予想
fsas0407
FUFE502

fufe502
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沿岸波浪24時間予想
fwjp

FWPN
外洋波浪24時間予想
fwpn24
FXFE572 fxfe572
FXFE573 fxfe573
SOPQ
北大西洋海流・表層水温
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STPN
海氷
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