我楽多三昧の備忘録

気象観測装置の設置

HP2550

2013年10月に設置した現行の観測装置WS-2080の調子が悪くなりました。7年間調子よく使用しましたが、電池交換してもダメです。(一部のセンサー破損?)
分解して修理する技術はありません、交換することにしました。
ネットで物色すると手軽な値段で、機能もUPしたものが見つかりました。
中国工場から直送ということでしたが、注文しました。在庫ありの表記でしたが、2Week後に発送が遅れる旨のメールがあり、結局注文から約1ヶ月で到着しました

例によって、化粧箱をビニール袋で包んだだけの簡易包装、箱のコーナーには落下させた痕跡がありましたが、開梱、チェック。外観は問題なさそうです。

 

構成

構成は、室外センサー部、室内センサー部、コンソール部の3部構成、各センサーからコンソールへのデータ転送は無線で行います。
コンソールにはWIFIが内蔵されていてパソコンなしでネット上のWeather siteへデータ伝送できます。
以前使用の室外ユニットは風速、風向、雨量それぞれのセンサーから本体(温度、湿度センサー)まで、ケーブルで接続されており非常に煩わしく、見た目もあまりよくなかった。
このモデルは外にケーブルは一切なくすっきりしています。

特徴

ワイヤレス伝送
屋外センサー、屋内センサーからのデータは無線で送信されます。
Wifi接続
受信機(コンソール)はWi-Fiに接続され 、データを Webにアップロードでき ます: www.wunderground.com、wow.metoffice.gov.uk、www.weathercloud.com
データの記録、保存
受信機(コンソール)は履歴データを保存できます。履歴データはTFカードにコピー可能(* .csv)
データ表示
カラーディスプレイには、測定データ以外に、計算されたデータも表示します:風冷え指数(Wind chill)、露点(Dew point)、風速と風向、突風(Gust)(16秒の更新期間中に1回/秒サンプリングされた最大風速)、10分間の風速と風向平均、日没、日没、月の位相、予報など。
センサー増設可
最大8個の温湿度 センサー(オプションのセンサーモデル:WH31)を複数の場所に配置して監視ができます。
測定項目
・屋内/屋外 温度(C / F単位)
・風速 (m / s、km / h、mph、ノット、bft)。
・降雨量 (インチまたはmm):計算期間:日、週、月、および合計。
・気圧(hpa、またはinhg単位)
・アラーム機能 : 屋内および屋外の温度と湿度、露点、ABS気圧計、REL気圧計、風、毎時雨、毎日の雨br> ・MAX / MINデータレコード(タイムスタンプ付き)
キャリブレーション機能

HP2550の仕様

屋外データ
項目 スペック
伝送距離 最大 100メートル (330フィート)(オープンフィールドでテスト済み、間に障害物、干渉なし)
温度 -40〜+ 60°C
精度:+/- 1℃、分解能:0.1℃
湿度 10%〜99%
精度:+/- 5%、解像度:1%
降雨量 0〜6000ミリメートル
解像度:0.3mm(雨量<1000mmの場合)、1mm(雨量> = 1000mmの場合)
精度:+/- 10%
風速 0-50m / s(0-100mph)
精度:+/- 1m / s(風速<5m / s)、+ / -10%(風速> = 5m / s)
風向 0〜359度
太陽照射 0-120kルクス
精度:+/- 15%
UVI 0-15
精度:+/- 15%
測定 間隔 16秒

室内データ
項目 スペック
室内温度 0℃〜60℃
分解能:0.1℃
精度:+/- 1℃
湿度 10%〜99%
解像度:1%
精度:+/- 5%
気圧 300-1100hPa(8.85 -32.5inHg)
精度:+/- 3hpa
解像度:0.1hPa(0.01inHg)
測定間隔( 屋内センサー) 60秒
電源 コンソール:5V (DCアダプター)
屋内センサー:2 x AA 1.5vバッテリー
屋外センサー:2 x AA 1.5Vバッテリー
   備考:主電源はソーラーパネル(スーパーキャパシターを充電)
       太陽光が不十分な場合、電池からバックアップ

組み立て

組み立ては非常に簡単です。雨量カップ、風速計のプロペラと風向計の羽を室外機本体に取り付けるだけ、後はUボルトで適当なマストに取り付ければ完成です。

無線系の設定手順:
コンソールに電源を接続する前に、先に室外ユニットに電池を入れて、リセットボタンを押します。
次にコンソールに、ACアダプターを接続します。(この順番を間違ると無線接続がうまくいかないと注意書きがあります)
手順どおりやると、室外ユニットの小さいLEDがデータの送信タイミングに合わせて点滅(16秒間隔)し、コンソールには電波強度のマークが出て、測定データが表示されます。

問題点:
ACアダプターの1次側がユーロタイプの丸端子で日本のコンセントには合いません。5V側のDCジャックを交換しようとしましたが、特殊サイズ(細い)のため手元に部品がなく、やむなく、アダプターを入手するまでの暫定処置。

無線伝送の確認

一応、動作確認ができたので、屋外に設置します。
先に、無線の到達確認をしておきます。室外ユニットの設置予定場所と室内コンソール置き場所とは約30m離れています。門扉の横に置いて確認しましたが電波は問題なく届きました。

 

セッティング

コンソールのセッティングを行いますが、本体の8個のボタンで行います。とっつきは、やりにくかったですが少し慣れれば問題ありません。

先ずは、年月日日時、各測定値の単位選択、場所の位置情報(緯度、経度)などを入れますが、取説に従って進めば、以前のモデルに比べれば簡単で、ユーザーインターフェースは進化しています。

次に、データをアップロードするウェザーサイトのサーバー設定です。予め「Wunderground]、「Weathercloud」、「WeatherObservationWebsite」、「Ecowitt」の4つのサイドが準備されています。
私は、Wundergroundにアップする設定をします。WundergroundにPWS(Personal Weather Station)を登録していれば、ログインIDとパスワードを入力するだけです。未登録の場合はまず、登録したのち設定します。

Wifiの設定は他のWifi機器と同じくSSIDを見つけてパスワードを入力するだけです。

 

設置、完成

設置にあたり考慮すべきこと
このモデルの室外ユニットには北に向けるマークがありますので、そのマークを正しく北に向けます。
太陽光パネルに適度な太陽光が当たる位置を選定
一般的な注意事項
1.地上、屋根から少なくとも1.5m以上離す(放射熱の影響)
2.周囲の最も高いビル、建物の高さと、センサーの高さの差の4倍以上、建物から離す(風の通り道確保)
3.自然植物の上に設置

などを一応考慮して、設置しました。

16秒ごとにデータを送ってきます。

WundergroundのPWS

Wunderground


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