我楽多三昧の備忘録

RF Bridge

 

eBayで安価なRF Bridgeを購入しました。PCBむき出しのバラックですが、3000MHzまでと表記されていました。
試してみると、どうも動きがおかしい、DUTに50Ωをつけても、平衡したブリッジらしいふるまいをしない!
eBayのレビューを見ているとパターンにミスがあるレポートがありました。入力回路の抵抗は100Ωパラで50Ωを形成する設計のようですがパラになっていない。
 レビューの内容に従い修正しました。

 

どうも、海賊版が出回っているそうです。

特性を見る

Refは50Ωで終端、DUTはOpenのまま・・・全反射

実際には、この状態でTG出力をノーマライズします

Refは50Ωで終端、DUTも50Ωで終端・・・反射無のはずだが出力される

ノーマライズしているので、この波形がリターンロスを示しています

結果

リターンロスとしてはおよそ10dB少々しかなく、これでは使い物にならない
不具合箇所を直したつもりだが、まだ他に不具合があるのか?
修正がまずく治っていないのか?

回路図

修正・改造

特性に不満なので、改造してみることにしました
100Ωのチップと出力同軸ケーブルを外してPCB表面をエタノールで清掃
パターンを再チェックしましたが、間違いはあの1箇所のみのようです。
同軸ケーブルを取り替えたいが手持ちの1.5D2Vではビーズの穴に入らないので、極細の被覆単線をツイストペアーにして交換しました。

改造後の結果

1MHzから1500MHz

1MHzから100MHz

1MHzから500MHz

出力同軸ケーブル周りの変更修正で、暴れは少なくなりましたが、まだ改善しなければだめです。
しかしシンプルなだけに変更できる余地はあまりなく、良化させるアイデアが思い浮かばない。
現状:HF帯では30dB以上取れますのでOK、430MHzでは17dB位しかとれなく、1200では使えない(10dB)

少し改善

改良点
1.出力線を被覆単線をツイストペアーから0.5mmUEW(ポリウレタン)のツイストペアに変更
2.バランの眼鏡コア8個を両面テープでPCB面に固定(直線に並べた)

改善後の結果

改善前

改善後

大きな効果は得られませんでしたが、全体的に2dBくらい改善できました。
430MHzでは20dBできつい、1200MHzでは13dBでやはり許容範囲に入らない

さらに間違いが見つかった

不具合点
基板上のポート名のシルク印刷がREFとDUTが逆に印刷されている
DUTにダミーを接続して再測定するとさらに改善された(1200MHZで21dB位になった)

再測定

シルク印刷逆

リターンロス